―動画を中心とした学会への発展を願って−

日本形成外科手術手技学会 理事長 橋本一郎
(徳島大学形成外科)

 この度、日本形成外科手術手技学会の理事長を拝任いたしました。本学会は1996年に「形成外科内視鏡手術研究会」として設立され、2001年には「形成外科内視鏡・手術手技研究会」に、2007年からは内視鏡の文字がなくなり「形成外科手術手技研究会」と改名されました。そして2011年からは研究会から学会として発展させて、現在の「日本形成外科手術手技学会」と変更されました。このようにして先達が築いてきた伝統ある本学会は2025年3月には第30回の節目となる学術集会を迎えます。
 言うまでもなく形成外科にとって手術手技はその根幹であります。最近の手術用ロボットや外視鏡の発達は形成外科手術手技に変革をもたらそうとしています。30年前の設立時に本学会は内視鏡手術研究会として内視鏡手術が活発に発表されていましたが、現在の手術用ロボットが内視鏡の発展型と定義されることを考えるとその関連性について興味深いものがあります。
 動画教材を用いると手術手技の取得や理解が早く深くなることはご承知の通りです。本学会では日本形成外科学会の動画コンテンツ部門との連携をさらに強くしながら、映像を中心にして発展していく方向です。会員個人の、そして所属施設の素晴らしい手術手技を動画として発表していただき、手術結果の向上を通して患者によりよい医療を提供していく学会活動を目指したいと考えております。特に今後の形成外科を担う若い先生が積極的に参加していただける魅力ある学会を作りたく、みなさまのご支援とご協力を賜りますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。



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