この学会は、形成外科手術手技に関する研究・教育の発展と普及を目的とし、また、会員相互の知識の交流を深めることを目指して設立されました。日本において形成外科を専攻し実地的な形成外科診療に携わっておられる多くの医師が参加する学会に発展しました。

 さて、第19回日本形成外科手術手技学会学術集会は名古屋大学教授亀井譲会長の下、平成26年2月21~22日の2日間にわたる日程で名古屋市の「ウィンクあいち」で開催されました。「技の伝承」というテーマのもと、意欲的なプログラムで運営され大変有意義な学術集会でした。台湾からのHung-Chi Chen教授による「Application of various intra-abdominal organs for advanced reconstructive surgeries」の招待講演では内臓をdonor siteとする再建手術の数々を供覧下さり大変興味深い内容でした。また、特別講演「形成外科医のためのlegal risk management 2014」は医師でもある田邊昇弁護士のご講演で、一般論だけではなく形成外科領域における具体的な様々な事例を挙げながら民事的なあるいは刑事的な法律問題をご解説頂き、大変役に立つ内容でした。これらのほか、パネルディスカッションも「最近のNuss法手術」「遊離皮弁移植のコツ」「ビデオで伝えたい私の手術」の3つが組まれ、ランチョンセミナーも両日とも開催されました。本学術集会は大変盛会で一般演題数も多く、この学会としては初めて2日間2会場を用いた学術集会でしたが2日間にわたって濃密で有意義な時間を提供して頂きました。亀井譲会長のご尽力に深謝申し上げます。

 なお、第20回学術集会は東海大学教授宮坂宗男会長の下、日本を代表する観光地鎌倉で平成27年2月21日に開催される予定です。

 また学会員の皆様と学会場でお会いできることを楽しみにしております。

平成26年4月2日

日本形成外科手術手技学会理事長 細川亙(ほそかわこう)
(大阪大学大学院医学系研究科外科系臨床医学専攻器官制御外科学講座形成外科学教授)



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